AdTech/「Instagram」のアイコンデザイン変更の理由から紐解く広告トレンド

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こんにちは。
イードア広報担当です。

 

写真・動画共有アプリのInstagramが、2010年のサービス開始以来、初めてアイコンデザインを変更しました。

 

FacebookやTwitterに次ぐ人気SNSとして地位を確立している同アプリは、現在一日の投稿数8000万件、全世界のアクティブユーザー数は4億人にも及んでいます。従来のアイコンは、茶色を基調としたレトロなカメラのデザインがお馴染みでしたが、2016年5月11日のアップデート後には一転、虹色の背景に白いカメラのシルエットが描かれたアイコンになりました。

 

変更の理由はコンテンツの多様化、具体的には、動画投稿の増加にあるようです。ここ半年での同アプリにおける動画視聴時間は40%も増加しており、さらにそこから「ハイパーラプス」「ブーメラン」などの単独アプリもリリースされるに至りました。「ここまでインスタグラムをカラフルにしてくれてありがとう”という想いもあります」と、同社担当者は語っています。

 

このように私たちが動画を視聴する時間は、ここ数年で急激に増加しました。背景には、スマートフォンの普及やインターネット通信環境の整備により、通勤中など、ちょっとした隙間時間にスマートフォンで動画を視聴することが日常的になり、家でテレビを見る人が減ったことがあります。

 

私たちの生活に動画が浸透するにつれ、広告のあり方も変化してきました。

DSP、ネイティブ広告などいくつもの新しい手法が生まれているネット広告市場。そのなかでもeMarketerの調査によると、インタビューを受けたマーケティング担当者のうち約半数が「もっとも高い成長を遂げる広告手法」として動画広告をあげています。(PC・モバイル合計)

 

2015年の動画広告市場規模は506億円、なんと前年比160%の成長率を遂げています。さらに、2020年には2000億円規模にまで到達するといわれ、今最も注目される広告市場と言っても過言ではありません。(株式会社サイバーエージェント調べ)

 

今回はそんな動画広告市場を切り開いていくスタートアップ企業をご紹介していきたいと思います。

 

◆2000人のクリエイターが動画制作を請け負うクラウドワーク/株式会社Viibar

動画広告がネット上のバナー広告と一線を画すのは、なんと言っても情報量の多さです。文章や写真と比較しても、ストーリー、BGM、セリフ、演技など、映像は幅広い要素を視聴者へ伝えることができます。

 

一方で、検索エンジンで「動画広告」と入力すると、「動画広告 うざい」といったワードが出てくるように、広告はうっとうしいと思われるか、心を動かすものとなるか紙一重でもあります。

 

視聴者にもっと見たいと思わせるクリエイティブの重要性が高まるなか、クラウドソーシングの考え方を取り込み、質の高い動画制作の効率化を試みるのが、株式会社Viibarです。同社が運営する動画制作プラットフォームは、クリエイターのポートフォリオ掲載や、タグによる分類、オンラインでのコミュニケーションツールなどを活用し、大手企業も含む高いマッチング精度を実現しています。

 

また、同社の技術顧問には元アトランティスの加藤寛之氏が就任していることや、先日はヤフーと資本業務提携し約7億円を調達したことも話題になりました。

 

◆国内初のタテ型動画メディア「C CHANNEL」/C Channel株式会社

米国で急成長のアプリ「Snapchat」にも導入されており、最近注目を集め始めているのがタテ型動画です。従来動画を見る際には、スマートフォンを横向きに持ち直さなければならないことが一般的でした。その手間を省いたタテ型動画では、完全動画視聴(動画を最初から最後まで見ること)が9倍にもなるといわれています。Youtubeでも2015年7月のアップデート以降、タテ型動画の視聴、アップロードが可能になりました。

 

そんな中、国内で初めてタテ型の動画のみ、F1層向け動画メデイアとしてスタートしたのが、「C CHANNEL」です。メイクアップやヘアアレンジなどの動画のほか、ローソンやクロスカンパニーなど大手企業のチャンネルも開設されており、動画広告が配信される仕組みになっています。

 

代表取締役を務めるLINE前代表の森川亮氏は、オンライン動画広告市場を創造する事業を展開していくようです。

 

◆企業とYouTuberのマッチングプラットフォーム「BitStar」/株式会社Bizcast

国内最大の動画メディアであるYoutubeは、2015年1月時点で約5000万人の利用者数を誇り、特に10代では7割近い接触率といわれます。つまり、若者を中心とした、テレビでは到達できないようなターゲットに対して、効果的な広告を配信することが可能となっているのです。

 

「BitStar」は動画広告での収益化をはかりたいYouTuberと、費用対効果の高い動画広告を配信したい企業をマッチングする非常にユニークなサービスです。動画広告の認知が高まるにつれ、ナショナルクライアント側にも、費用対効果の高い動画広告を制作したいというニーズが増加してきました。昨今話題のYoutuberは商品やサービスの体験をダイレクトに伝えることができるほか、一定数のファンに自発的に動画を見てもらうことができます。

 

同社がネットワーク化するYoutuberの延べ視聴者数(チャンネル登録者数)は1400万人に達しており、彼らのIDと連携したシステムから収集される動画データは全て蓄積されています。

 

個人がメディア化する時代、インフルエンサーとのつながりを活かした新たな産業をつくりだそうとする同社から目が離せません。

 


IT・Web領域の各著名人も高い関心を寄せている動画広告は、スタートアップ界隈でも非常にホットな分野と言えそうです。

SF作家・星新一のショートショート「宣伝の時代」では、特定の動作をすると商品の宣伝をつぶやいてしまうなど、個人が条件反射を広告として企業に売る未来が描かれています。それには及ばないものの、動画投稿サイトやSNSの普及による個人のメディア化は、少しだけそんな未来を連想させます。

 

★今回ご紹介した株式会社Bizcastの代表・渡邉氏が登壇するイベント(5月30日開催)はこちら↓

https://www.facebook.com/events/684909211650057/

 

 

 

※参考

http://www.oricon.co.jp/news/2071451/full/

http://thebridge.jp/2015/02/hiroyuki-kato-joined-viibar-as-a-advisor-of-technology

http://www.domore.co.jp/mobilelab/smartphone/motion_video