100年生きる、長寿時代のキャリア形成を考えよう

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こんにちは。

イードア広報担当です。

 

老後を見据えた戦略的なキャリア形成が、いま求められています。

 

2017年1月5日、日本老年学会は、現在の「高齢者」の定義である65歳以上を75歳以上にすべきという提言を発表しました。

 

医学の進歩、生活水準の向上など様々な要因により、いまや日本人の平均寿命は男女ともに80歳を超え、近い将来、少なくとも70歳までは働くのが普通になる時代が来るといわれます。

 

これまで個人のキャリア形成といえば、働き盛りから中年期をピークとする人生が想定されていたかと思いますが、今後は年老いてからどう生き、働くかという、積み上げ型の発想が大事になってくるのではないでしょうか。

 

定年まで勤め上げるより先に企業がなくなるとしたら

 

「100年生きる」は決して誇張ではありません。

 

2016年10月に発刊されベストセラーとなった『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』によると、「2007年に日本に生まれた子どもの50%は107歳まで生きる」のだそうです。

 

人間の寿命が伸びる一方で、企業の平均寿命は長期的に短縮傾向にあります。2014年の東京商工リサーチの調査では、平均企業寿命は23.5年に過ぎませんでした。背景には、技術革新やM&Aなどの事業再編により、企業をとりまく変化のスピードが加速していることが挙げられます。

 

仮に70歳程度まで働く社会になったとすると、人間の職業寿命は約50年。企業寿命の2倍となります。新卒で採用されてから定年まで、1社でキャリアを終える従来の働き方が通用しなくなることはここからも明らかだといえるでしょう。

 

問題は、誰もが経験したことのない長寿時代をいち早く迎える日本が、いまだ「働き方後進国」から脱却できていないことです。

 

「生き方の多様性に配慮する企業」が新たな転職軸として登場する可能性

 

老後どのように生きたいかという観点から考えると、個人がキャリアを含めた人生をいかに設計するかは、これまでよりもはるかに重要です。

 

長寿社会のロールモデルが不在であるなか、今後個人のキャリア形成で大切になるのは、自分のスキルや経験を磨くことに対する投資であり、かつそれを日々アップデートしていくことだといわれます。

 

同時に、社会全体ではよりフレキシブルな働き方が増え、女性や高齢者のセカンドキャリアの選択肢も増えていかなければなりません。何歳まで働きたいかは人それぞれですが、専門性の高い人材が定年退職後も企業から必要とされるような事例は増えています。

 

そんな時代においては、旧来の働き方を強要する企業は労働者から振り向いてもらえなくなるでしょう。今後増えていくのは、スキルを身につける機会をきちんと提供する企業や、手厚いキャリア支援を行う企業かもしれません。

 

例えば、製造業の人材派遣大手UTグループでは、2017年1月17日、技術者育成を目的とした大規模な研修施設を都内に設立しました。採用だけでなく、育成の重要性が高まっていることを受け、特に人手不足が深刻な技術者を年内に1000人育成することを目指しているのだそうです。

 

働くことに対する希望が悲観的未来を覆す

リクルートワークス研究所が示す悲観的予測によると、2015年から2030年にかけて働く人のうち、72.1%の所得が低下するそうです。

 

そこには高齢で引退する人のほか、出産育児などでキャリアが断絶し再就職できなくなる人、非正規社員など、様々な要因が含まれます。今後働き方の変革がなされなかった場合、若い世代にとっては、かなり厳しい現実が待ち受けていると言わざるを得ません。

 

しかし、結局未来を左右するのは、自分のキャリアは自分で決めるという自律的な意識です。例えば、ケンタッキーフライドチキンの創業者カーネル・サンダースの人生は、働く私たちに希望を与えてくれます。

 

家庭問題や経営する企業の倒産など、決して順風満帆とはいえない人生を送ったカーネルが、フライドチキンのフランチャイズビジネスを始めたのは65歳のときでした。

 

年金でガソリンを買いながら車1台で全米を回り、飛び込み営業を愚直に続けた結果、3年後には600店舗を超える規模まで事業を拡大させることに成功したのだそうです。

 


会社任せではなく自分の意思でキャリアを選択していく時代において、自分の市場価値を正しく認識することの重要性は言うまでもありません。

 

日々刻々と変化する市場の動向を主体的にキャッチアップし、そのなかで自分のキャリア・人生としっかり向き合うことは、今後働く人にとって欠かせない作業となりそうです。

 

「人を幸せにすることに引退はない」

そう語ったカーネル・サンダースのように、働くことを前向きに捉え、人生をより豊かにしていきたいですね。

 

 

 

※参考

http://www.nikkei.com/article/DGXLAS0040011_V00C17A1000000/

http://forbesjapan.com/articles/detail/14640

http://www.works-i.com/pdf/161121_WorkModel2030.pdf

https://kigyotv.jp/news/kfc/