ドローンとともに暮らす未来は当たり前になるか

dose-media-368248こんにちは。

イードア広報担当です。

 

2018年2月9日、韓国・平昌(ピョンチャン)の夜空を1,218個のドローンの光が飾りました。

 

スノーボーダーが雪原を駆け抜けるようなアクションから、オリンピックのシンボルである五つの連なる輪が浮かび上がる。実際に演技するスノーボーダーの写真をトレースして作られたというそのアニメーションは、まさに生きているかのように動き、開会式を見守る世界中の観客を魅了しました。

(残念ながらリアルタイムに制御されたドローンではなく、当日は事前の録画映像が使用されたそうです。平昌の上空は低温で風が強く、ドローンにとっては飛行が難しい環境でした)

 

平昌冬季オリンピック開会式の目玉となるショーとして、米国インテル社が監修した同パフォーマンス。最新のドローン技術を最大限活用し、ギネス記録となる1,218個ものドローン同時飛行を実現しました。

 

そんなドローンの存在は、いまや一般に認知されるようになったとはいえ、まだまだ物珍しさの対象であるように思います。日常の生活を便利にするべく、さまざまな実証実験が行われるドローン。今回は、そんなドローンの最新活用事例をいくつかご紹介します。

 

失われつつあるマングローブ林の再生

 

水をろ過し、魚をはじめ多様な生物たちの住処となり生態系を守るマングローブ。嵐が来れば海外線を守り、熱帯雨林よりはるかに多くの炭素を吸収する。頼もしい自然の砦として重要な役目を担うマングローブは、いま世界各地での伐採により窮地に立たされています。

 

そんなマングローブ林を再生するために、ドローンが活用されているそうです。

 

NASAの元エンジニアが設立した米国のスタートアップBioCarbon Engineeringは、ドローンによって、1日あたり最大10万本のマングローブ植林を可能にしています。そこでは一人のドローン操縦士が6機を同時に制御し、人間が手作業で植えるよりも少なくとも10倍高速に、さらに半分の費用での植林を可能にするそうです。同社の技術は、すでにミャンマーで活用されており、まさに刻一刻と減少する自然を守る救世主となるかもしれません。

 

消防の現場で被害状況を把握

 

大分県中津市消防本部は、火事や自然災害の被害予測や分析、測量にドローンを活用するべく、研究を進めています。

 

総務省消防庁も注目するこの先進的な取り組みは、災害時迅速に運用できるような機材整備と、消防隊員の操縦技術の習熟を経て、現実的な実用段階に入ることが期待されています。

 

2017年、同市で林野火災が発生した際には、衛星利用測位システム(GPS)を搭載したドローンが、上空から焼失面積を即座に測定。さらに火勢の方向も確認したことで、一刻を争う消防の現場での有用性を示しました。小型で小回りのきくドローンは災害救助との相性も良く、全国各地で同様の取り組みが始まっています。

 

GPSの届かない地下深くで都市の安全を守る

 

空高く飛ぶイメージのあるドローンですが、私たちが生活する地上より深い場所でも活躍します。

 

2018年2月6日、東京・丸の内にて三菱地所が行った実証実験では、障害物センサーを搭載したドローンが、インフラ設備を点検。GPS信号に頼らない自律飛行により、丸の内オアゾ地下にある熱供給用洞道を撮影しました。

 

狭いスペースで異常を確認する巡視作業を、人に替わり担う。人とドローンが点検の役割分担をすることにより作業員の負担を軽減し、点検レベルを向上させる。結果的に、都市の安全性を高めることができるとされています。

 

おわりに

 

ドローンの可能性はまだまだ未知数です。上記のような便利な活用事例もあり、一方でプライバシー問題への対策、サイバー攻撃や墜落への備えなど、万全にしなければならない課題も挙げられています。

 

いずれにせよ、オリンピック開会式でのパフォーマンスを一つの契機とし、2018年は次世代テクノロジーとしての期待も一層高まっていくことでしょう。人には解決できない課題へアプローチする、ドローンを活用した新しいアイディアの登場が楽しみです。

 

 

 

※参考

http://ideasforgood.jp/2017/08/23/biocarbon-engineering/

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/392741/

http://www.decn.co.jp/?p=97394