新しい時代に、豊かなプログラミング教育を創ること

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こんにちは。

イードア広報担当です。

 

すべての小学生がプログラミングを学ぶ時代が、もうすぐやって来ようとしています。

 

2020年度から小学校で必修化されるプログラミング教育。2017年3月に発表された新学習指導要領によると、導入の目的は、子どもたちがコーディングを覚えることにあるのではなく、今後どんな職業においても普遍的に求められるであろう論理的な思考力、通称「プログラミング的思考」を育成するものであるとされています。

 

さらにその指導は、新しく「プログラミング」という科目が新設されるわけではなく、算数、理科、総合的な学習の時間内において行われるものであるという点もあまり知られてはいないかもしれません。

 

導入まで2年を切り、変化を迫られている教育現場。2018年2月に文部科学省が実施した委託調査によると、回答があった全国722市区町村の教育委員会のうち、「特に取り組みをしていない」と答えた自治体が57%を占めるなど、その準備は必ずしも順調であるとはいえないようです。

 

今後初等教育と直接関わることとなる親や学校関係者だけでなく、将来にかけてIT人材を採用していくすべての企業にとって、注目のテーマといえるプログラミング教育。今回は、迫りつつある変革の波に対する各社の動向の一部をご紹介します。

 

教材開発や指導のノウハウを活かした公教育支援

 

国内教育最大手であるベネッセコーポレーションでは、直接教育現場を支援していく動きがあります。

 

2018年7月19日、2019年4月から全国約1600の小学校を対象に、プログラミング教育の教材と独自開発したテキストおよび指導書を無償で提供するなどの支援を開始することを発表しました。

 

プログラミング教育にまつわる情報不足が懸念される現場では、指導面での人的支援の重要性が議論されています。今回対象となるのは、現在同社がICTサポータ(支援員)を派遣し、授業や教務の支援を行っている全国の小学校であり、実際のカリキュラム策定や系統的な評価基準の設定など、良質なプログラミング教育の実施を支援していく方針だそうです。

 

パソコンやタブレット以外の教育教材の開発・普及

 

プログラミングを学ぶ手段は、必ずしもパソコンやタブレットに限定されません。むしろ、子どもたちが実際に手で触れながら学べるツールは直感的な理解がしやすく、国内外で多種多様な製品が開発されています。

 

たとえば、­­ソフトバンクコマース&サービスが2018年7月19日に発売したプログラミング教育用ロボット「codey rocky(コーディーロッキー)(Makeblock社)」は、AIやIoTの概念まで学べる次世代の学習ロボットといわれています。

 

音声で動かしたり、顔認識で年齢を当てたりと、簡単で楽しくAIに触れられる機能のほか、インターネットと接続し天気予報を取得・表示するなど、IoT機器のようなプログラミングも可能になっている同製品。

 

子ども向けのプログラミング言語として、MITメディアラボが開発した「Scratch(スクラッチ)」を採用しており、視覚的にプログラミングを学ぶことができます。さらに、作成したビジュアルプログラミングをPythonのプログラムコードへと簡単に変換できるようになっており、Pythonについても学習ができるようです。

 

子どもたちが参加できる大会・コンテストの開催

 

近年、国内外のIT企業や団体を中心に、子どもたちが学習の成果を活かし輝けるような場を提供するプログラミング大会やコンテストが数多く開催されるようになりました。

 

そのうちの一つ、サイバーエージェント傘下であるCA Tech Kidsが主催する小学生のためのプログラミングコンテスト「Tech Kids Grand Prix(テックキッズグランプリ)」は、子どもたちにとっての目標になる「甲子園」のようなものをつくろうという狙いがあるそうです。

 

小学生であれば誰でも応募可能となっている同大会は、入賞者への賞金総額は100万円。最大1000名を収容可能な渋谷ヒカリエのホールで行われる決勝プレゼンテーションは、将来有望な子どもたちにとって大きな財産となるでしょう。

 

将来的には、業界におけるエンジニアやプログラマー不足の解消だけでなく、彼らの職業的地位向上にも資するものとなっていくかもしれません。

 

おわりに

 

今後は、公教育だけでは不足する部分をうまく民間が補いながら、日本におけるプログラミング教育を確立させていく必要があるでしょう。不十分な教育体制により、逆に子どもたちがプログラミングに対して苦手意識をもつような事態になれば、改革は本末転倒となってしまいます。

 

学びの入り口である初等教育だからこそ、その内容は、子どもたちに学ぶことの楽しさを教えてくれるものであってほしいものです。

 

一方で、その教育が「子ども向け」という名目において、可能性にキャップをしてしまうような内容となることも望ましくありません。

 

子どもたちが秘めている能力を最大限開花させ、クリエイティビティを遺憾なく発揮できるようになること、そんな人材が一人でも多く将来の日本経済を牽引してくれることを願うばかりです。

 

 

 

※参考

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2018/03/30/1375607_01.pdf

http://benesse.jp/kyouiku/201807/20180719-1.html

https://ict-enews.net/2018/07/19benesse/

https://resemom.jp/article/2018/07/20/45771.html

https://forbesjapan.com/articles/detail/20482/1/1/1