「10代の貴重な時間を自由に使える」通信制高校という選択肢

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こんにちは。
イードア広報担当の引田です。

 

小学校でのプログラミング教育必修化、センター試験に代わる「大学入学共通テスト」の開始、新学習指導要領の導入……戦後最大規模といわれる2020年の教育改革を目前に、教育業界からは目が離せない状況が続いています。

 

本稿では教育業界の最新トレンドとして、「いま通信制高校に注目が集まる理由」についてご紹介します。

 

目次
-通信制高校とは
-具体的な動向
-学生の選択肢を広げるというメリット
-現状の課題と展望
-おわりに

 

内容の要約
■学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校(通称:N高)を筆頭に、昨今増加する通信制高校に注目が集まっている。

 

■通信制高校に通う最大のメリットは、時間を自由に使えることである。そのため不登校の学生などだけでなく、スポーツや留学に時間をあてたい学生、美容や芸術など専門的な勉強を求める学生も多数通っている。

 

■通信制高校に対しては、社会においてポジティブな見方が広まりつつある。それに伴い、現在通信制高校の課題として挙げられている「人手不足」、「一定以上の教育の質の担保」といった問題も解決されやすくなるだろう。教育の場として先進的な取り組みも進んでいる。

 

通信制高校とは

高校には、全日制・定時制・通信制の3種類があります。

 

・全日制…最も多くの人が通う、一般的な高校の教育課程。
・定時制…夜間など、学校で行われる一日の授業時間を短くしている教育課程。
・通信制…レポート課題、テスト、「スクーリング*」と呼ばれる面接により単位を取得することで高校卒業資格を取得できる教育課程。

 

(*スクーリングとは、学校に登校し、自宅学習でわからないところなどを先生に質問したり、対面で面接指導を受けること。回数は学校によって月2回程度から年5日程度と異なる)

 

※高校を卒業するためには、全過程ともに3年以上の在籍期間が必要であると学校教育法により定められています。

 

また、通信制では提携するサポート校にも入学することで、近所の学習センター(主に学習塾や予備校・専門学校が運営)に通いながら、3年間で卒業するための学習面、生活面、精神面でのサポートを受けることも可能となっています。

 

具体的な動向

最近話題になった通信制高校としては、学校法人角川ドワンゴ学園が運営するN高等学校(通称:N高)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

2016年に開校した同校では、インターネットと通信制高校の制度を活用するだけでなく、職業体験、海外大学と提携した留学プログタムなども用意されているようです。2018年3月には653名の学生が卒業し、旧帝大や早慶など難関大学への合格者、企業への就職者も多数輩出しています**。

 

また、通信制高校に通っていた著名なスポーツ選手では、サッカー日本代表の香川真司選手やテニスの錦織圭選手など、多くの名前が挙げられます。彼らの活躍とともに、その成長環境を支えてきた通信制高校の存在には注目が集まりました。

 

昨今、通信制高校に対するポジティブな見方が少しずつ、そして確実に広まっているようです。

通信制課程の学校数2

学生の選択肢を広げるというメリット

不登校や貧困家庭の学生さんに向けた教育機会を提供している。通信制高校について、これまでは一般にそのようなイメージを持たれることが多かったかと思います。

 

しかし、実際に現場の方のお話を聞くと、
・スポーツを頑張りたい
・美容や芸術など何かの領域を専門的に勉強したい
・海外の学校に留学するあいだ、日本の高校卒業資格を取りたい

 

など、学生の多様な選択肢に応える機会を提供している学校なのだと実感します。

 

「気持ちが追い付かず全日制の高校に通えない」という学生さんもいますが、通信制高校に共通している考え方は、「その人の良いところを伸ばそう」というものです。

 

それぞれ人には光るところがあり、それを活かしていきたい。通信制高校を運営する方々の理念や思いを伺うと、人とは単に勉強ができるできないではないのだと改めて考えさせられます。

 

既存の学力とは何なのでしょうか。スポーツの世界など第一線で活躍している人たちに、これまでの日本教育の枠は当てはめられないかもしれません。もちろん受験に向けた学習塾の存在も大切ですが、そこには新しい価値観があると感じます。

 

現状の課題と展望

通信制高校が抱える現状の課題としては、

 

・教員の人手不足(教員免許が必要となる)
・一定の教育の質の担保
・専門的なカリキュラム内容がオプショナルな立ち位置にとどまっている学校が多いこと

 

などが挙げられます。

 

しかし、これらの課題についても、上述したように社会におけるポジティブな見方が広まることで、解決しやすくなってくるのではないでしょうか。

 

通信制高校の一番のメリットは、自分の時間を自由に使えるということです。

 

必要最低限学んだ方がよいとされる学力もありながら、決められた正解を導くだけではないクリエイティブな発想力など、それぞれの専門性を高めていくことで見えてくるものがあるのではないでしょうか。

 

通信制高校という選択肢がより一般的になることで、人の生き方が、人生の可能性が広がっていく。学校という組織はどうしても法的な制約が多くなってしまいがちですが、N高の「VR入学式」をはじめ通信制には新しい取り組みに挑戦しやすい環境があるといわれます。

 

日本の学生生活というものが変わるなら、もしかしたら通信制からなのではないか。日本はもっと面白い国になるのではないか、そんな予感を感じさせてくれます。

 


おわりに

弊社イードアでは、通信制高校を運営されるお客様への組織人事面でのご支援をはじめ、いわゆるEdTech領域・IT業界で教育事業を展開されている企業様(留学関連、プログラミング教育関連など)とのアライアンスのご支援など、多方面からの課題解決にアプローチさせていただいております。

 

ご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。その際、「広報ブログを見て」とお伝えいただけますとスムーズです。

 

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**参考URL
https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/4376.html