2016.6.1
こんにちは。
イードア広報担当です。
家にいながら、お気に入りのレストランの料理がネットで手軽に注文でき、さらにそれがすぐに届く。そんなサービスが広まりつつあります。
昨今海外のスタートアップ界隈では食品配達系サービスにおける競争が激化しています。
例えば、米国サンフランシスコに本社をおく「Instacart(インスタカート)」は、日用品や生鮮食品の買い物代行サービスです。配達員がスーパーマーケットで代わりに買い、注文後最短一時間以内で届けてくれるというものです。リピート率は90%で、買い物に時間をかけたくないユーザーの間で流行、順調に拡大・成長しているといわれます。
今回は、直近で資金調達のあった海外の食品配達系スタートアップをまとめてみました。
いずれのサービスも、近隣のレストランに注文が届き、そこから作成、完成した料理が配達される、いわゆるO2Oサービスです。
【健康的な食事がボタンひとつで届く!食品配達スタートアップ】
◆企業名:DoorDash(米国)
調達日:2016年3月22日
資金調達額:1億2,700万ドル(約144億2,600万円)
出資者:Sequoia Capita, Y Combinator Continuity Fund, Wellcome Trust
ユーザーがスマートフォンのアプリからレストランとメニューを選ぶと、その情報がレストラン側にリアルタイムで発注され、レストラン側は調理を開始する。調理終了後、レストラン専属の配達員「Dashers」がユーザーのもとに最大45分以内で配達するというサービス。
競合は、「Instacart」、「Deliveroo」、「Postmastes」、amazonの「AmazonFresh」、googleの「GoogleShoppingExpress」、eBayの「eBayNow」など。
◆企業名:Ele.me(中国)
調達日:2016年4月13日
資金調達額:12億5,000万ドル(約1,400億円)
出資者:Alibaba, Ant Financial
スマートフォンアプリとウェブサイトを使って近隣のレストランを検索して食品を注文できるO2Oサービス。社名は北京語で「お腹空いてる?」という意味。
Ele.meは2009年設立。現在、企業評価額は30億ドル(約3,300億円)以上。従業員数は1万2,000人以上。
中国国内の300都市以上を網羅し、ユーザー数は4,000万人以上。Ele.meの1日あたりの流通量は、約50万店舗のレストランで1億元(約17億円)を超える。また、1日あたりの注文件数は、330万件を超える。
競合は、Baidu、Meituan-Dianping、Alibabaの「Koubei」など。
◆企業名:Cookaroo(インド)
調達日:2016年3月8日
資金調達額:不明
出資者:Highland Hospitality
提携したキッチンで作ったばかりの料理を独自の配送ルートによって短時間で配達するサービス。現在は1日に200件の注文を受け付けている。
競合は、「ダッバーワーラー」と呼ばれるインドで100年以上前から続いている巨大な出前ネットワークのようなサービス。ヒンディー語で「(弁当)箱を運ぶ人」という意味。自宅で作られたお弁当を労働者の職場まで徒歩や自転車、電車などで運ぶ。IT技術などは何も使っていないにもかかわらず、毎日20万個ものお弁当が正確に運ばれており、エラー率は1600万回に1回といわれる。
いかがだったでしょうか。
スタートアップとはいえ、やはり中国の規模の大きさには圧倒されますね。
今後の日本での類似のサービス展開が注目されます。
※参考
http://kkino.hatenablog.com/entry/2015/09/27/174340
https://news.thepedia.co/article/418/?order=2&
http://curio.media/food-delivery-startup-cookaroo-funding/