組織がうまく機能していない、風土が悪いなど、
組織作りについて頭を悩ませる経営者は少なくありません。

市場環境の予期せぬ変化やリスクにさらされたとき、
安定した業績を出すためにも、強い組織の構築は急務と言えますが、
何から着手すればいいか分からないという場合も往々にしてあるでしょう。

強い組織の前提として、重要と考えられる要素には
経営理念が組織全体に浸透していること」が挙げられます。

今回は、強い組織に共通する「経営理念」の在り方をご紹介いたします。
是非ご一読いただき、今後の組織作りの参考にしていただければ幸いです。

■目次■
# 01 強い組織とは
# 02 強い組織に経営理念が必要である理由
# 03 経営理念をリブランディングする方法
# 04 経営理念を浸透させるには
# 05 経営理念で強い組織が生み出されている事例

#01 強い組織とは

「ささやけば伝わる」「打てば響く」といった言葉があるように、
経営者が何らかの情報を発信した際、
社員が個々で自発的に考え、役割を理解して行動できるような組織は、強い組織であると言えます。

このような組織では社員の士気が高く、相互の信頼関係があるため
部門間の連携も取りやすく、組織力を最大限に発揮することが可能となります。

他方、「笛吹けど踊らず」は弱い組織の特徴です。
文字通り、経営者が何かを発信しても社員の行動が伴わないばかりか、
経営や上司に対する不満の声が常に挙がっているなど、職場環境が悪化した状態です。

たとえ優秀な人が一人いたとしても、
事業で成果を残しつづけるには限界がありますし、リスクもあります。

社員全員が同じ方向を向き、一体感を持って目標達成に向け動いている。
そんな強い組織こそが、昨今のビジネス環境で生き残っていける組織と言えるでしょう。

#02 強い組織に経営理念が必要である理由

経営理念は、企業経営の方向性を明確にし、
社員が目的意識を高く持ったうえで、事業運営上の判断を適切に行っていけるように
するために存在します。

たとえば、「全国大会で優勝すること」を目標とするサッカーチームと、
特に目標を掲げていないサッカーチームがあったとき、
全国大会で優勝する可能性が高いのは前者であることは想像に難くありません。

この場合の「全国大会で優勝すること」という目標は、
部員全員に共通する行動指針となっています。
朝練や土日の練習にも前向きに取り組んだり、各々が自主的にトレーニングに励むなど、
目標があることによって、全員が一つ一つの練習に意味を見出し、
主体的に活動できるようになるのです。

強い組織が掲げる経営理念においても、以下のような効果がもたらされます。

 ・判断基準が明確になり、効率的に事業を進めることができる
 ・組織に一体感が生まれ、離職の防止や生産性の向上に繋がる
 ・行動に一貫性が生まれ、企業のブランド力が向上する

#03 経営理念をリブランディングする方法

それでは、良い経営理念に共通する条件とは何でしょうか。
一般的には以下のような要素が挙げられることが多いです。

 ・理解しやすい表現である
 ・企業としての基本姿勢が明確で一貫性がある
 ・自社の置かれた状況に合致している
 ・社員の働きがいや判断基準として機能する
 ・企業の成長性を感じられる

自社の経営理念がこれらの条件に合致しない場合、
あるいは、これまでと違った新しい分野・市場に参入するタイミングで
ブランドイメージの変更が必要とされる場合などには、
経営理念を見直し、リブランディングすることも有効です。

具体的にリブランディングする方法としては、
現状の課題を特定し、新たな指針を明確にするというステップを踏む必要があります。

そのためには、SWOT分析や3C分析などのフレームワーク、
社員やお客様の声を分析し、ブランドの立ち位置を把握するなどの手法を活用し、
適切に課題を因数分解していくことが求められます。

#04 経営理念を浸透させるには

経営理念は言語化し掲げることがゴールではなく、
むしろ掲げてから浸透させていく過程こそが重要になります。

具体的な施策の一例は、以下の通りです。

 ・経営理念をストーリーとともに伝達し、社員の共感を集める
 ・理念を体現するための具体的な行動イメージの認識を統一する
 ・現場レベルで理念を実践してもらうための評価制度を設ける

#05 経営理念で強い組織が生み出されている事例

経営理念の効果により、強い組織が生み出されている企業の事例をご紹介していきます。

ザ・リッツ・カールトン
至高のサービスで多くの顧客を魅了する、世界トップクラスのラグジュアリーホテル、
ザ・リッツ・カールトンでは、「ゴールドスタンダード」と呼ばれる理念が存在します。

「ゴールドスタンダード」には、クレド、モットーをはじめとする
社員が意識すべき重要項目が含まれており、
同社では、スタッフ全員がそれらを記したカードを常に持ち歩き、
行動に迷ったときすぐに見返すことができるようにしています。

さらに、一般スタッフだけでなく、マネージャーという立場になっても、
上級マネージャーからゴールドスタンダードについて問われる機会が多くあり、
立場や役職を問わず理念に立ち返る機会が多いという企業文化がつくられています。

スターバックス コーヒー
いまや世界中で愛されるブランドとなったスターバックス。
社員への高い理念浸透で知られる同社には、
「ミッション・ステートメント」と呼ばれる理念が存在します。

80時間にも及ぶ同社の新人研修では、接客のやり方やコーヒーの作り方はもちろん、
ミッション・ステートメントの内容についても時間をかけ大切に伝えられます。

また、4ヶ月に1度の人事面談では、
「将来、自分がどうなっていたいのか」を考えさせるとともに、
自分のなりたい姿を実現するための具体的な行動を
ミッション・ステートメントと紐付けていくといった作業を通じ、
社員がその組織で働くことに誇りを持てる仕組みがつくられています。



弊社では、これまで様々な業界のスタートアップ企業や中小企業の
組織戦略のプランニングから実行までの支援を行っております。

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